最近夏らしい真っ青な空にぽくぽく浮かんでいる入道雲に片思いをしているブログ担当の大原です。夏らしく外に出て元気よく遊びたいと思うものの、照りつける太陽に悶え、諦めて冷房ガンガンの部屋にひきもる日々が続いているます。いえ、実際はバイト先に缶詰です笑
さて、夏休みはスイカ割りに海にプールに花火に旅行にと忙しい季節ですが、ディベートの練習も激アツですよね。この時期といえばもうすぐ一年生にとって最初のブレイクありの2日間大会である銀杏杯にむけ、先輩たちがエデュケに本腰をいれている時期ではないでしょうか?しかし、実際銀杏杯にむけてどんなことを意識してエデュケやジャッジをすればよいのか、なかなか悩ましいことも多いと思います。
そんな悩んでいるみなさんへ!去年この時期に後輩のエデュケやジャッジをしていた現3年生からこの時期のエデュケやジャッジをする際のアドバイスや気をつけていたこと、練習方法の秘話を特別に教えてもらいました。
まず一つ目の記事は新興大学の観点からのお話でお茶の水女子大学の林田さんに、二つ目は昨年の銀杏杯の決勝を独占し、優勝した東京大学から馬淵さんに文章をお願いしました。
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こんにちは、林田桃香と申します。
簡単に自己紹介するとお茶の水女子大学の3年生で昨年の2014年にディベート部を設立しました。
1年のときは東京大学のUTDSで練習してました。今もお世話になってます。
さて、今日は「去年の後輩にディベートを教える際に気をつけたこと(特に夏休み)」とのことなのですが、それぞれの大学にそれぞれのスタイルがあると思うので一概に参考になるとは言えませんがこんなのもあるんだなあ〜ぐらいで読んでいただけると幸いです。
あと新興大学をメインにしてます。
ディベートを後輩に教えることに何をしたかというと、他の大学の方は毎日ラウンドしたりプレパ練習したりしているのでしょうか。わからないですが。
しかし私の大学のラウンド練習は週2あるかないかです。
なぜか、人が集まらないからです。やる気がないかというわけではありません。
みんな他の活動も掛け持ちしたりして忙しいからです。
新興大学にありがちだと思うのですが、おそらく新興のディベート部と後輩の出会いは新歓でしょう。彼らも「ディベートで天下取ってやる!!」みたいな気持ちではなく「なんか面白いからやってみよう〜〜」ぐらいのテンションできてることが多いでしょう。だから色んな活動の一つとして参加している感じでしょう。
対して部を設立するような人はもうある程度ディベートに対する気持ちも強くどんどん練習しよう!!みたいなテンションで練習を組みがちです。
正直この差があるまま練習をしつづけても両者によくないと思います。
ということに夏頃に気づき始めました。
そこで私は練習会という拘束性の強い練習ではなくUTDSでBPnovice前にやっていた宿題形式のものを実施してました。
詳しくいうと
・出したモーションに関してのプレパ練,スピ練
・出したモーションを時間無制限でリサーチなどもして自分が思う完成形のアーギュメントを提出
・音源を聴く
などです。それらに私がフィードバックをしていきました。
2番目のものは特に意識して出してました。プレパ20分という時間制限から的外れなことを言っても「あーあと10分あったら思いついたよねー」と言い訳してそもそもの考え方の何処が良くなかったのかなどの反省から目をそらし続けた自分の経験からでした。リサーチしておいて,時間無制限でその言い訳は通用しないですからより根本的な思考方法やプレゼン方法の問題を明確化できます。
それにそれでリサーチしたものや出てきたアイディアは私もなるほどーと思って取り入れた部分もありますし,フィードバックしながら「自分のアーギュメントの説明の仕方わかりにくいな」とか「ここの論理飛躍してたな」とか気づく点も多くて自分の勉強になっていました。後者の点に関しては通常のラウンドでも得られる機会だと思いますが文章化するとごまかしがきかないので顕著にそのメリットを得られました。
後輩はみんな忙しい的なことを言ってきましたがその中でもモチベーションが高い子はいます。その子たちは他大の練習に連れて行ってました。私もそもそもフィードバックする力もないに等しかったですし,あったとしても私のディベートの見方ばかり教えても凝り固まりますし,同じ相手ばかりとラウンドしてもそもそもつまらないです。他の大学のレベルの高いフィードバックやラウンドに参加できたのはよい刺激となりました。
特に気をつけたのはかなり早い時期からモチベーションが高い子たちは他大の練習に連れて行くということでした。実際KDSの5月の春合宿などにも参加させてもらいました。それは友達を作ったほうが楽しいというのもありますが,パーラは自分の大学で練習してそれでOKな競技だというふうに考える文化を作りたくなかったからです。様々な背景の様々な人間と話すからこその面白みや成長があるというものです。それを知ってもらうには早期からフットワーク軽く練習しに行くというのは意味があると思います。
もちろん先方もそれどころではない時もありますので要相談ですが基本的に優しい人が多いので声だけでもかけてみましょう!
お茶大は常に人不足なので大歓迎です^^
といってきましたが正直この時期にちゃんと練習システムが運営できていたかというとできていませんでした。なんなら1年しっかり回してたかも怪しいぐらいです。
盛りすぎ!と後輩からクレームが来るのではないかとビクビクして昼寝もできません。
ぜひ無理のない範囲で練習を組んであげてください。
では1年生の方は銀杏杯など大会が続きますし,2年生も上級練習との両立も大変かと思いますがお互いがんばりましょう〜〜
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こんにちは。東京大学3年の馬淵です。この度はブログ担当の大原さんに、「☆UT伝統のマル秘エジュケ方法☆をさらけだしちゃって!」と言われたので、惜しむことなくさらけ出そうと思います。
本来は、我がUTDSが誇る文才・山岸がまとめてくれるはずだったのですが、彼はプライベートが色々お忙しいようなので、代わりに僕が書くこととなりました。それゆえ拙い文章となっておりますが、ご容赦下さい。
1. 気をつけたこと・工夫したこと
銀杏杯までは、おそらく他の大学もやっているであろうことを手当たり次第やっていたような記憶があります。ぱっと思い出せる限りでは、①あるテーマのレクチャーをしたら、それにまつわるモーションをその直後に出すことでインプットとアウトプットを連結させる、②ラウンドのみならずプレパ練にもしっかり時間を割いた、③伸びが早い子と伸び悩んでいる子を組ませるなどして全体のレベルを上げるようにした、④人数に余裕があれば先輩方にディベートに混ざってもらい、お手本になって頂いた、などでしょうか(何の脈略もないですが笑)。
③については、伸びが早い子やもともと多少のディベート経験がある子がいました。そういう人たちはまとめてラウンドに入れた方が刺激的であることも確かですが、他の子と組ませても、彼ら・彼女らは他人に教えることでのびるでしょうし、他の子も技術を学べるところがあると思います。特に、僕らの代は人数が少なかったので、1年生の間でも教え合う環境を作り出す必要性からもこういうふうにしました。
いずれにせよ、この時期は1年生がゼロからディベート力を吸収する時期ですから、どのような練習方法をとっても何かしらの効果があると思います。したがって、深く考えずに、思いついた練習を各大学のやり方に沿って実践するのが一番ではないでしょうか。
ただ、銀杏のころになると、割と1年生の欠点が見えてきたので、それ以降はそこの補強に集中するようには意識しました。僕らの場合は、当時の1年生はプリンシプルなどの抽象度の高い話の吸収度は早い一方、プラクティカルなどの細かいロジックが甘いと感じたので(あくまでその当時の話で今は僕なんかより圧倒的に上手いです笑)、夏休みや合宿では後者を中心に見るようにしました。実際の効果がどうであったかは判断が難しいところではありますが、この前のジェミニ杯での様子なんかを見ていると、少しは意味があったのかなと思っているというかそう信じている次第です(あるいは彼らが勝手に成長しただけかも分かりませんがw)。
まとめれば、一通りインプットが終わったなと感じたら、そこからは学年全体の弱点を見抜いて集中的に補強するなど、効率的に1年生がのびるような練習方法が採れると、夏休み以降の活躍に期待できると思います。
2. 苦労したこと、反省など
僕らが4月の最初にやろうと意気込んですぐさま頓挫したのが、1年生個々人の実力を把握して、それを上級生で常に共有するデータベースを作るということです(笑)。おそらくこんな大袈裟なことをしなくてもできることだとは思いますが、しかしながら、特に最初は個々の把握というのには割と苦労しました。伸び悩んでいる子に対してはフォローアップをするなどして、長く続けてもらえるようにするのが理想ですが、僕らの代は人数が少なかったこともあってそこまで手が回りませんでした。
サークルの性質上、人が減っていってしまうことはやむを得ないことではありますが、それでもなるべく多くの人に残ってもらうほうが、部、そしてディベート界全体のためになるはずです。僕自身ができなかったことなので、ここで具体的な方法を提示することはできませんが、何かしらの工夫ができると良いなと思います。
3. 終わりに
ここまで読んで頂いた方には分かると思いますが、☆マル秘☆に値するようなエジュケの方法は何も見つかりませんでしたw(出し惜しみしたわけでもない)。これだけ書いておいてなんですが、他大学のエジュケに触れたい方は、その大学の練習に行くのが一番だと思いますよ!笑
何の役に立つ文章か、一夜明けて読んでみたらまるで分からなくなってしまいましたが、それでもどこかの大学の誰かの一助になれば幸いです。
ありがとうございました。
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林田さん、馬淵さん、忙しい時期にもかかわらず素晴らしい文章をありがとうございました!
それぞれの大学にあった練習方法や回し方があるとは思います。しかし、もしも悩んでしまったら他大の練習を参考にしてみるのもいいと思います。
これから秋の大会シーズンが近づくにつれ、自分の練習と後輩の面倒のバランスを取るのが非常に難しくなる季節だとは思いますが、ぜひ可愛い後輩のためにも頑張っていきましょう!
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