2014/05/25

春TTD高橋涼太朗氏への独占インタビュー

こんにちは!blog担当の井上です。
今回は春TTournament Director(TD)を務めた高橋涼太朗さん(慶應義塾大学3年)にインタビューを行ったので、ご報告したいと思います。

Closing Ceremonyにて
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5月初旬武蔵境の某所にて~


井上(以下井):高橋さん、TDお疲れ様でした!今日はよろしくお願い致します。

高橋さん(以下高):ありがとうございます。よろしくお願いします!

井:なんでTDをしようと思われたんですか?

高:とにかくコミが楽しそうだったからです!

井:なるほど。それにしても41920日に行われたディベートのすすめ(通称:ディべすす)に引き続いてのTDは大変じゃなかったですか?

高:いや~2週続けてはさすがに大変でした。でも優秀なコミやACの皆さんに恵まれたので、とても助かりました!

井:それはよかったですね!ひとり誰かの活躍を挙げて頂けますか?

高:そうですね~みんな素晴らしかったのですが、特にTabの倉内君(東京大学3年)の活躍はすごかったです!今回の大会は従来と違うディベートの評価シートを使っていたので、Tabの集計が大変だったはずなんです。それにも拘らず倉内君は素早く仕事をこなしてくれて、おかげで無事全試合を終えることができました。

井:なるほど、そういう職人の陰ながらのサポートのおかげで、僕達の大会は円滑に運営されているんですね。

高:そうですね、僕まで仕事なくなっちゃって本部での居場所がなくなっちゃいました笑

井:またまた~とかいいつつTDご自身が工夫して取り組まれた点について教えてください。

高:そうですね~色々あるのですが、まずは仕事の透明化を図ったことです。コミ全体の仕事の進行表を作成して互いにチェックできるようにしました。互いを批判できるような雰囲気を作ることで、仕事を滞りなくするように配慮しました。

井:なるほど、素晴らしいです!blog書くの遅れた僕には耳が痛い他にはどんなことが挙げられますか?

高:あとは、skypeでの会議を利用したことです。コミの皆さんとても普段忙しくて予定が合わなかったので、夜遅い時間帯でもskypeを使って会議することで、コミュニケーションの場を確保するようにしました。

井:なるほど、やっぱ高橋さん仕事なかったとか言いながらバリバリしてるじゃないですか(笑)さすが豊富な工夫を凝らされていたんですね!爪の垢煎じさせてください><
では最後に、ディベート界の皆さんに一言お願いします。

高:皆さん、時間を守ってください!!!!!特に試合後のジャッジによるフィードバックは必ずOR(控え室)に戻ってからお願いします><

井:業務連絡(笑)
ありがとうございました!

高:ありがとうございました!

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次回はJPDU3回会議についてご報告したいと思います。

それでは今日はこの辺で失礼します。

春T2014CA加藤彰氏によるご寄稿

こんにちは、blog担当の井上裕紀です。

今回は春TでChief Adjudicatorを務められた加藤彰さん(東京大学公共政策大学院2年)に、CAを務められたご感想を頂きましたので、ご紹介いたします。

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初めまして、東京大学公共政策大学院2年の加藤彰と申します。

この度は、先日行われましたJPDU Spring Tournament 2014においてChief Adjudicator(審査委員長)を行った際の感想を書かせて頂きます。
ただ、大会の運営がスムーズに行ったのは大会運営責任者や運営コミッティーの皆様、そして他の審査委員の皆様のおかげであることを強調させてください。


General Commentをされる加藤氏



今回個人的に気を付けようとしたのは、主に2点あります。



① ダイバーシティ(多様性)の重視
全国大会であるという趣旨から考えると、多くの地域から様々な大学・学年・国籍・ジェンダー等多くのバックグラウンドを持った人が集まっていると思います。
そう考えると、多くの人たちが楽しめる、満足できるようにできるだけ包括的な工夫を施そうと思いました。


そう考えると、審査委員もできるだけ多くの声を反映でき、また多くの視点が入っていることが望ましいと考えました。
したがって、審査委員としてはできるだけ色々な大学から、様々なバックグラウンドがいる人と行いたいと思いました。
実際、5人の審査委員団は非常に自分が気づかなかった視点ばかりでかなり勉強になりました。
「このような議論がされていて」「こういうことが現実社会では起きていて……」等本当に学ぶことが多かったです。


そして、議題もできるだけ多くのテーマを採用しようと思いました。
これを行った理由としては単純にその方が面白いというのもありますが、一つに偏らないことで公平性をより担保し、またディベートの魅力の一つである「様々な社会現象に触れる」ことを促進したいと思ったからです。
私自身、多様な議題を出す過程で様々な文献にあたり、非常に楽しかったです。「こんなシステムがあるのか!」と知った時の感動は大きかったです。
また、最近アジア大会、北東アジア大会、世界大会等多くの大会に日本人が参加していている中である苦しみの声として「海外で議論されていることが分からない」というところにも対応したかったです。
もちろん、今回の審査委員団の好みや趣向が反映されていることは否めませんが、できるだけ似たようなテーマは排除することに努めました。
具体的には、世界中で話題になっている内容(マレーシアにおける民族ベースの学校、ドイツでの『我が闘争』を巡る論争)に多く触れつつ、国内での議論(「キラキラネーム」、三鷹のストーカー事件で問題になったリベンジポルノやストーカー規制法)にも数多くスポットライトをあてたつもりです。


また、ルーキーチームに関しても積極的に評価が高い審査委員が試合を見ることによって将来へのバトンを託せるようにと思っていました。



② 基本を意識できる環境づくり
今回最初の大会に関する説明(ブリーフィング)においてもディベーターに対してディベートの基本である部分を数多く強調したつもりです。
「なぜこの議論がされているのだろう?」「誰がこういう主張をしているのだろう?」「具体的には何が起こっているのだろうか?」というようなことを意識することで、ディベートの本質である「肯定側」「否定側」に分かれて第三者を説得することをしてもらいたいと思っていました。


また、特に今回力を入れたのは審査員(ジャッジ)に対する環境づくりです。
審査委員団としては暗中模索な部分もあったのですが、より良い審査委員を目指して競技に参加している人も多いため審査員に対する評価基準を明確化・細分化しました。
また、大会の事前に行うジャッジテストのコメントも1人1人に返しました。
また、各ラウンドにおいてジャッジ同士でフィードバックを行うことを義務化致しました。


すごくあたりまえかもしれませんが、将来うまくなるには「自分が今何が必要か」と知ることから始まると思います。そしてディベーターに対してはフィードバックが多いもののジャッジに対してはないのは残念だと思っていてこういった制度の導入を決めました。


長くなってしまいましたが今回の大会の感想は以上となります。
JPDUのもとで審査委員団に入ったのは3回目で、それ以外の大会を含めると9回目の審査委員団の経験だったのですが、本当に楽しかった大会でした!!!
ひとえに、大会運営コミッティーと審査委員、そしてその他参加者や応援をして頂いた皆様のおかげです。
ディベート6年目に入る身として、また来年から就職することからも今後また審査委員団に入ることはおそらく最後だと思うのですが、最後に本当に良い思いをさせてもらいました。
運営側の人たちはみんな良い人たちばかりで、笑いが絶えませんでした。
心の底から、やってよかったと思えた大会でしたし、今もまだ夢の中にいるような感覚です。
一生印象に残る大会でした。大切な思い出としたいと思います。


今後のディベート界の発展を心から願っています。
より多くのディベーターが楽しんで、成長できる環境になることを祈っています。


加藤彰


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加藤さん、大変お忙しい中ありがとうございました!
次回はTD高橋涼太朗さんへのインタビューをご紹介します。

それでは今回はこれで失礼いたします。

2014/05/24

JPDU Spring Tournament 2014

こんにちは!JPDU2014年度広報の井上裕紀です。

若葉が生い茂る季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


今回は426()27()に行われました、JPDU Spring Tournament (通称春T)の報告をさせていただきます。初日の予選大会が横浜市立大学で、二日目の決勝トーナメントが国際基督教大学で行われました。

この大会は年間でJPDUトーナメントと呼ばれる3大大会(春T、秋TJapan BP)では唯一Asian Styleという形式が採用されています。今回は全国から総勢64チームが出場し、Asian日本一の座を争いました。



結果は以下の通りです。

Main
Champion
Tokyo A (東京大学:Thomas Mallon, Yuki Tominaga, Kowa Niikura)

Finalist
Tokyo C (東京大学CChikara Mizokami, Fumiko Hirasawa, Yusuke Niitani)

Semi Finalist
ICU A (国際基督教大学:Takahiko Kondo, Hitomi Takai, Ken Kuroki)
Kyoto A (京都大学:Nobumasa Tagai, Hiroki Yokoyama, Yongrak Jeong)

Quarter Finalist
Hit-U A (一橋大学:Stevensen, Kengo Matsunaga, Wakano Takeuch)
Hit-U C (一橋大学:Ryo Hoshino, Tomonori Muraoka, Yusuke Yoshida)
WAD A (早稲田大学:Shingo Fujita, Kosuke Morikawa, Tatsumi Uchiyama)
WAD B (早稲田大学:Yosuke Mio, Kazuma Tadakoshi, Eikichi Wakaki)

Oct Finalist
ICU B (国際基督教大学:Satoshi Fujihara, Junpei Sekiguchi, Hyo Takaki)
KDS A (慶應義塾大学:Maoya Sato, Tom Ohtsuka, Kasumi Nogawa)
Kyoto B (京都大学:Keitaro Okahashi, Saki Nishioka, Kaoru Miyazaki)
OPU A (大阪府立大学:Kenta Miyahara, Kei Yamamoto, Mizuki Kusaka)
Osaka A (大阪大学:Yuriko Inoue, Hayase Takemura, Risa Shibata)
Osaka B (大阪大学:Ryota Kosuge, Hiroki Shibata, Yohei Nakanishi)
Tokyo D (東京大学:Kanako Hayashi, Hiroaki Mabuchi, Yuka Kawai)
YCU A (横浜市立大学:Sachika Abe, Tsukio Yamasita, Naoko Sigeta)

Rookie
Rookie Champion
Tokyo E (東京大学:Risa Shishikura, Takuma Yamagishi, Akira Ono)

Rookie Finalist
Hit-U E (一橋大学:Hiroki Maruoka, Anna Nagayama, Nana Mizukami)

Rookie Semi Finalist
Sophia B (上智大学:Chinatsu Hara, Keiichiro Furuya, Kazuya Nomura)
Hit-U D (一橋大学:Toshiki Sogabe, Soh Arai, Kiko Asakawa)

Rookie Quarter Finalists
Tsuda A (津田塾大学:Sayaka Saito, Ayana Hosobe, Rika Yoshizumi)
Joint A (お茶の水女子大学:Momoka Hayashida、無所属:Yutaka Kasahara、津田塾大学:Mayuko Nagata)
ICU C (国際基督教大学:Marimo Karaki, Xiaotian Zhao, Mai Hirata)
Seikei F (成蹊大学:Nao Honda, Zeng Jie, Yukako Kameyama)

Speaker Prize
Main
The Best SpeakerStevensen (Hit-U A)
The 2nd Best SpeakerThomas Mallon (Tokyo A)Shingo Fujita (WAD A)
The 4th Best SpeakerKowa Niikura (Tokyo A)
The 5th Best SpeakerWakano Takeuchi (Hit-U A)
The 6th Best SpeakerFumiko Hirasawa (Tokyo C)
The 7th Best SpeakerYuki Tominaga (Tokyo A)
The 8th Best SpeakerHitomi Takai (ICU A)
The 9th Best SpeakerKengo Matsunaga (Hit-U A)
The 10th Best SpeakerTakahiko Kondo (ICU A)

Rookie
Best Rookie SpeakerShimon Nakayama (KDS B)
2nd Best Rookie SpeakerKazuma Tadakoshi (WAD B)
3rd Best Rookie SpeakerRyo Hoshino (Hit-U C)
4th Best Rookie SpeakerEikichi Wakaki (WAD B)
5th Best Rookie SpeakerTakuma Yamagishi (Tokyo E)Kaoru Miyazaki (Kyoto B)
Soh Arai (Hit-u D)Risa Shibata (Osaka A)Tom Ohtsuka (KDS A)

Breaking Teams
1st: Hit-U A
2nd: Tokyo A
3rd: ICU A
4th: Tokyo C
5th: WAD A
6th: WAD B
7th: Hit-U C
8th: OPU A
9th: Kyoto A
10th: Osaka B
11th: Osaka A
12th: Tokyo D
13th: Kyoto B
14th: KDS A
15th: YCU A
16th: ICU B

Rookie Breaking Teams
1st: Hit-U D
2nd: Sophia B
(3rd: Seikei C, swing)
4th: ICU C
5th: Joint A
6th: Hit-U E
7th: Tokyo E
8th: Tsuda A
9th: Seikei F

となりました。


総合優勝の東京大学A

ルーキー優勝の東京大学E

東京大学は昨年のPre-Austral以降JPDUが主催する大会では5連覇しているそうです。優勝おめでとうございます!



今回の春Tに関して言いたいことは山ほどあるのですが、一つ絞って言うならば多様な大学が活躍し結果を残したという点が特徴的でした。
特に関西の大学で、昨年はブレイクしたのは京都大学の1チームでしたが、今年は京都大学、大阪府立大学、大阪大学から5チームがブレイクしました。関東に比べディベートを行う大学が少なく大学間の練習がしづらいことや、またJPDUトーナメントや他のメジャー大会の多くが関東で行われるなどの理由から、関西の大学は地理的に不利な条件で競わなければなりません。そのような状況を乗り越えた関西の大学の皆様のご活躍を見て、私的な感想ではありますがとても感銘を受け、頑張らなければと刺激を頂きました!横浜市立大学もJPDUが主催する大会としては(おそらく)2007年以来のブレイクを果たしましたし、Rookie Breakした8チームに7大学が入ったということで、今後ディベート界の勢力図が変わっていく予感がしてきました。今後が楽しみですね!




さて、最後に今回の大会を運営してくださった方々を紹介します。

運営委員会(Committee、通称コミ。会場確保や広報、点数集計などを行う)はこちらの方々
Tournament DirectorRyotaro Takahashi (慶應義塾大学)
Vice Tournament DirectorKeisuke Takashima (青山学院大学)
Communication DirectorRisa Kido (上智大学)
Financial DirectorAzusa Ohshima (聖心女子大学)
Media DirectorYoko Yamagishi (津田塾大学)
Tournament CoordinatorYuki Kokai (国際基督教大学)
Tabulation DirectorRyoya Kurauchi (東京大学)
Vice Tabulation DirectorMomoko Nakai (青山学院大学)

審査委員会(Adjudication Core、通称AC陣。議題作成、審査員評価を行う)はこちらの方々
Chief Adjudicator
Akira Kato (東京大学)
Deputy Chief Adjudicator
Satoru Nabeshima (神戸大学)
Mitsushi Ono (慶應義塾大学)
Ayane Nomura (国際基督教大学)
Daichi Nemoto (成蹊大学)

でした。


ここに名前を載せた方の他にも当日手伝いをしてくださった方も多くおり、そうした多くの方々の陰ながらの準備や努力のおかげで大会が成り立っています。円滑な運営をしてくださり、ありがとうございました!



さて、近日中にコミからTournament Directorの高橋涼太朗さん(慶應義塾大学3年)に、AC陣からはAC代表であるChief Adjudicatorの加藤彰さん(東京大学公共政策大学院2)に、感想を書いていただこうと思います。大会の舞台裏でどのような苦労や努力が行われているのか、是非皆様に知っていただけると幸いです。



それでは今回はこの辺で失礼いたします。