2015/07/19

ブランクとの賢い付き合い方

最近雨が降るたびに電車やカフェに傘を忘れ、突風により傘が壊され、とにかく傘に嫌われまくって心が折れたので、長靴雨合羽登校しようか悩んでいるブログ担当の大原です。みなさんこの意味不明な気候が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?ちなみに私の雨合羽は紫色です。この後の内容には全く関係ありません笑


さて、この秋から留学に行く人が結構いるそうですね。ディベート界もちょっぴり寂しくなってしまいますね。しかし!また、この夏留学から帰ってきてディベートに復帰しようと考えている人もいると思います。
そこで、留学から帰ってきてもディベートって続けられるのかな?ブランクって響くのかな?あっちでディベートなんかしてなかったけど戻っても大丈夫なのかな?そんな疑問を持っている方もいると思います。


そんな皆様の疑問に少しでも答えるべく、今回はわたしの体験談を交えながらブランクからの復帰というテーマについてお話ししたいと思います。
結論から言います。ブランクがあってもディベートが好きでやる気があれば怖いものなんてありません。自分に勝つ!がポイントです。


さて、私は大学1年の9月から2年の6月の終わりまでアメリカの大学に留学していました。もちろん、留学前の生活はディベート漬けな1年生の春学期を過ごしました。留学後もディベートを続ける気満々だったのですが、あいにく私の留学した大学にはディベートサークルがなかったため、続けるという選択肢はありませんでした。(あったのですがなんかちょっと変わったアカデミックディベートちっくな感じだったので見学にだけ行き、即やめました)
そこで落ち込んでしまった私はというと、結局アカペラ部とヨット部に入り、ディベートとは無縁な留学生活を優雅に楽しんでいました。スピーチ練習しよう!リサーチ週に最低10個!とか決めても三日坊主で終わり、結局そのまま一年が過ぎました。そして、日本に帰国したのでした。

学校の目の前でここでぷかぷかヨットに乗ってました。自慢です。


秋の大会ラッシュを目前に私は何から手をつければいいのかもわからず、スピーチのやり方は覚えてるけど内容がないよ〜状態で怖くてとてもラウンドなんて無理無理状態でした。とりあえず頭ごなしにラウンドに入りまくり、感覚が戻ってくるのを待ちましたが、それは長くて寂しく、非常にメンタルのやられる日々でした。そんなわたしのような辛い復帰劇をしないためにはどうすればよいのでしょうか?


ブランクと賢く戦うに当たって、3つのポイントがあると思います。


まず1つ目に、ブランクの存在を過度に意識しないことだと思います。私は、ブランクの存在を過度に意識してしまうばかりに、スピーチで上手くいかない度に崖から突き落とされたような絶望に陥っていました。
練習してなかったから…一年間もディベートしてなかったから…パートナーの足引っ張っちゃってるな…こんなことばかり考えていてもなにも変わらないのに、下を向いて後ろばかりみている生活を送っていました。しかし、こんなんではなにも変わりません。“病は気から”、と言いますが、それと同様で、ブランクがやばいからと考えているとさほどやばくない状況であっても凄まじくひどい状況のように感じられてきてしまうのです。一番ムカついたり腹立たしいのは結果が残せないという事実や他人に迷惑をかけてしまった自分ではなく、自分の自分自身に対する期待に自分が応えられないことです。ブランクは仕方がないのです。そう開き直って前向きにこつこつ明るく頑張る方が絶対に近道だと思います。ポジティブになることは簡単ではありませんが、軽い面持ちのほうが精神的にも絶対に楽です。


2つ目は、恐れずに初心に戻ってみることです。周りの同期は自分よりも10ヶ月くらい多くディベートを続けているし、後輩もめきめき伸びてきていて、もはや取り残されていく感覚がひしひしと伝わってきて焦る日々を過ごしました。周りなんて関係ないと思っていても、プレッシャーというべきなのか、焦燥感にかられます。しかし、それだからといってそのまま何もなかったかのように戻ってもどこかで崩れてしまいます。私の場合、すぐに国際大会に参加する予定があったため、とにかく過去モーションをひたすら練習してみましたが難しくて歯が立ちませんでした。私はおそらく黄色チャートも解けないのに赤チャートを解こうとしていたのかもしれません。あるいは、お湯の沸かし方も知らないのにうどんを茹でようとしていたのかもしれません。もしかしたら直近の大会はBPかもしれないし、モーションも難しいかもしれません。でも、だからといってそこから飛び入らなけらばいけないなんてことはありません。むしろそれは泳げないのに太平洋に飛び込んでいるのと同じです。だから一年生の頃のモーションとか見返してみましょう。ああこんなのあったなあ、こういう話でGovはこういう勝ち筋だっけな〜なんて思い出すだけでもいいんです。昔のディベートノート引っ張り出してきてみてみたり、当初聞いていた憧れのお気に入りの音源をまた聞いてみたり。始めた頃の自分を思い出してみることも大切だと思います。こんなのやったの1年前だよ〜と思っても意外と役に立ちます。初心に立ち返るというのはプライドが傷つくかもしれませんがとても有効な手段なのです。


3つ目に、家や一人の時間を活用することです。私は帰国直後、すぐに自大学の練習に遊びに行った結果、なぜか遊びに行ったはずがいきなり後輩と組まされて同期とのBPラウンドのクロージングにぶちこまれて爆死した経験があります。そのあとも、練習でさえもスピーチをするのが恥ずかしく、なかなか失敗が怖くて思いっきり練習できないということが続きました。しかし、練習はラウンドだけでしかできないものではありません。家でちょっと時間があるときにモーション一つとってきてプレパするような感覚でちょっと頭慣らしに考えてみるだけでもいいんです。ちょっとスピーチしたいかもってなったら誰も聞いていない風呂の中でシャンプーしながら得意なモーションのスピーチのイントロやってガッツポーズしてみるのでもいいんです。そういう練習でもいいから、ディベートに再び慣れるのが大切だと思います。人前でいきなり失敗するとメンタルがやられます、本当に。だから一人でできることをやってみて再び慣れるのは非常に大切なのです。


とにかくディベートが好きならば戻るべきです。わたしの尊敬する先輩がかつて、“ディベートは裏切らないから、続けろよ“といってくれました。
実際ディベートと向き合えば向き合うほど、時間をかければかけるほど、好きだよ好きだよとアピールすればするほど両思いになれると思います。


インターンやってみたいからちょっとディベートお休みしたいな、ちょっと勉強に集中したいから数ヶ月離れたいな。そういう人もいるのではないかと思います。そう思っても、ディベートに復帰することは決して難しい怖いことではないのです。
留学にいったみなさんがまた元気にディベート界へ戻ってきてくれることを心から楽しみにしています〜!




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