2015/07/22

必殺仕事人

毎回この書き出しと記事タイトルを考えて試行錯誤する時間が一番長いです。大喜利や笑点に出ている方は毎回こんな焦燥感とドキドキ感と戦っているのかと思うと彼らは本当にすごい才能を持った方達です。いつも笑わせてくれてありがとうという感謝の言葉をこの場で述べさせてください、ブログ担当の吉井です。


さて号外的に更新する今回は、これからの時期にぴったり(?)な内容です。
もうじき夏休みに突入し、それが明けて後期に突入するとディベート界は怒涛の大会ラッシュです。国内最大規模のJPDU Tournamentも開催されるし、地方でも大きな大会があったり…という怒涛の数か月がもうすぐそこまで迫っていたりするんですね~

ディベーターのみなさんはそんな数多ある大会に向けて日々練習に励んでいると思いますが、ここでふと疑問が湧きませんか?(湧かなかったとしても“湧いた体”で読んでくださるとありがたいです笑)


「大会って、どうして開催できるの??」

もちろんディベーターがいないとラウンドが組めないし勝負になりません。
ジャッジの方がいなければディベーターがどれだけ素晴らしいスピーチをしても勝ち負けがつきません。
ですが、ある方たちがいないとそもそも大会を開くことすらできないのです…

そうです、わずか十数名からなる必殺仕事人、正規コミッティー(通称:コミ)です!!
そこで今回は、大会運営に尽力している正規コミの役職に焦点をあて、それぞれどんなお仕事をしてるのか紹介したいと思います!


Q、正規コミとは!?
A、大会を運営するスペシャリスト集団である!
  主に7つの役職(大会によって変わる)から構成され、それぞれが各任務に就くのである!


其の1:Tournament Director
 コミをまとめる頭領にして大会の最高責任者!主に大会会場を確保したり、モーションを作成するChief Adjudicator(通称CA)を数あるディベーターの中から選出したり、各コミに任務の指示を出したりする!
 TDがいないとコミ達も何をしていいか分からないし、大会会場が確保できないとそもそも大会を開けません…静かにコミの仕事を見守る優しき守護霊的存在です。


其の2:Vice Tournament Director
 TDの補佐役、右腕的存在!TDの仕事ぶりを近くで見ながら、足りてないところを補ったりTDと一緒にお仕事を進めたりする!また、当日会場内を走り回ってもらう当日限りのコミ、当日コミを集めたり当日の指示を出したりもします。
 TDと共に温かい視線でコミを見守る守護霊2です。


其の3:Financial Director
 お金を管理する、ある意味一番すごい人!大会会場が有料だったりする場合や、各コミの交通費、お弁当代やその他賞状やトロフィー等の必要経費を計算し、計算し、計算し、ディベーターが払うレジストレーションの費用を決めたりする頭脳派。FDがいなければ各コミもどこまで自由にお金を使っていいのかが分からないし、ディベーターが支払うお金の額も決められません。また、経費に対してレジ費用が安くて赤字!なんてことになってしまっては大変です。
 常にお金と格闘しながら陰で大会を支える縁の下の力持ちです。


其の4:Tournament Coordinator
 雑用所用なんでもこなす頼れる大会の何でも屋!入賞者が受け取るトロフィーや賞状の発注・受け取り、当日のゴミ袋の設置やパンフレットの印刷、お弁当の発注、と多岐に渡るお仕事を一手に引き受けバリバリこなすこれまた陰の立役者。大会当日というよりも事前準備がほとんどで、TCがいなければ賞状もないしパンフレットも受け取れない…
 大会の細かなところを担う何でもやっちゃう万屋的存在です。


其の5:Communication Director
 コミとディベーターを繋ぐ橋渡し役!皆さんは普段大会の連絡を誰から受け取り、誰に返事を出していまか?インビテーションやアプリケーションでディベーター・ジャッジの情報をまとめ、必要に応じて他のコミと情報共有、事前にディベーターと連絡を取ったりもします。 まさにコミにとってもディベーターにとってもなくてはならない生命線です!
 情報の送受信を一手に引き受ける頼れるアンテナ役!


其の6:Media Director
 大会を盛り上げる引き立て役!フェイスブックページの管理や更新といったメディア面を担当し、また大会当日のモーションスライドやマッチアップスライドといったスクリーンに表示されるパワーポイントをオシャレにカッコよく作ってくれます!また大会の開幕を告げるオープニングムービーや、大会の思い出を振り返るクロージングムービーを作って大会を飾り付けてくれる立役者!
 会場が湧き立つ“あの”オープニングや、カッコ良かった“あんな”スライドを作ってくれる陰の引き立て役!


其の7:Tabulation Director
 当日一番働く、ラウンドの管理者!各ラウンドの結果(勝ち負けだけでなく、どのディベーターがどんなスピーカースコアを取ったのかまで詳細に)やジャッジエバリュエーション(ジャッジに対するディベーターからの評価)をタブソフトと呼ばれるソフトに打ち込み、次のラウンドのマッチアップを組んでくれるインテリ系!どのラウンドにどのジャッジが入るのか、どのチームがどのチームと当たるのか…そんな細やかなことまでTabの腕にかかっているわけです。Tabがいなければディベーター・ジャッジがいてもラウンドが組めないのです…
 大会を円滑に回してくれる大事なパイプ役!(大会の規模によってはTabを補佐するVice Tabulation Directorが配置されたりもします)



十数名なんて書き方しましたが、ほんとに少数精鋭であの大きな大会を回してるんですね…
ここまで読んで、「コミをやるのは私には荷が重い…」って思った方、多分多いですよね?笑

それが意外とそんなこともないんです。毎回コミ内には以前に正規コミを経験された方が若干名いて助けてくれるし、過去の引き継ぎ書を読めば誰にでもその役職のお仕事の詳細が分かるようになってるんです。
それにこのコミ、TD以外はJPDU役員でなくても務めることができるので、先輩から声をかけられたりした時は是非検討してみてください。笑

確かに目立たない仕事ばかりかもしれませんが、同じ大会のコミ同士仲良くなれたり達成感を得られたりと、やって良かったと心から思える職だと思います。
(私自身今年度既に2回やらせていただいてますが、周りの方から支えられ楽しい時間を過ごせました笑)

大会会場で走り回っていたり、大部屋の前の方でパソコンとにらめっこしてる人がいたら、それはきっと大会を運営しようと尽力しているコミの方々です。心の中でもいいので「お疲れ様」と言葉をかけてあげてください。

大会を大会たらしめている必殺仕事人、正規コミの紹介でした!
是非是非ディベーター・ジャッジのみならずコミも経験してみてくださいね!




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